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Chalcopyrite 黄銅鉱  化学組成 CuFeS

 福島県鉱物誌(1969)によると、水晶山には、閃亜鉛鉱や方鉛鉱が産出すると記載があるが、まだ確認できていない。
 しかし、黄銅鉱は少量産出する。水晶山では緑から青色系の鉱物は少なく、出ればかなり目立つ。ズリからこの標本が顔を出した時には、大変驚いた。よく見ると、黄金色の鉱物の周りに緑〜青の鉱物が皮膜状に付いている。黄金色の鉱物は黄銅鉱で、二次鉱物が周りに付いているだろうことは、すぐに分かった。残念ながら、黄銅鉱の結晶面は確認できない。
 水晶山の石は数多く見ているが、シミのようなものも含め、銅の二次鉱物が付いた標本はこれ以外には見たことが無い。よほど珍しいものなのであろう。

黄銅鉱その1