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Aeschynite-(Y) エシキン石  化学組成 (Y,Ca,Fe,Th)(Ti,Nb)2(O,OH)6

 チタン鉄鉱を伴うタイプのエシキン石である。このタイプは、チタン石と接して母岩に埋もれている場合が多いことから、はっきりした結晶面を持つ標本を得ることが難しい。
 この標本は方解石に埋もれていたらしく、結晶面が見えており、このようなエシキン石はなかなか得難い。結晶は手前と奥の2つあり、それぞれ、幾つかの結晶が重なり合っているのが特徴的である。
 なお、水晶山産のエシキン石であるが、成分の分析をしたところ、Y(イットリウム)の卓越したエシキン石であることが明かとなった。水晶山の鉱物はYが卓越するものが多いことから、予想していたとおりの結果であった。

 

エシキン石その6