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水晶山の鉄雲母は、かつては「鉄リシア雲母」と呼ばれ、Li(リチウム)を含むのが特徴であり、長さ2m以上の巨大な単結晶を産したことで有名である。 フェルグソン石など、希元素を含む多くの鉱物が鉄雲母とともに採集されることから、これらの珍しい鉱物を見つけるための目印となっている。 この標本は、イットリウム褐簾石や鉄礬柘榴石が主体を成す特殊な母岩の空隙に結晶したもので、いくつもの結晶が球状に集合した珍しいものである。