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 この標本の黒く見える部分は角閃石で、写真手前から放射状に結晶が伸びている。鉱山のズリを探していると、15cm程の大きな、この種の石が時折見つかった。石英や方解石に角閃石が埋もれているもので、あまり標本として見栄えのするものでもなく、注目することはなかった。
 しかし、この石から岩代石などの希産鉱物が見つかる。
 この種の石には褐簾石が含まれることも多く、褐簾石が含まれると、さらに希産鉱物が見つかる可能性が高くなる。方解石部分を酸で少しずつ溶かしながら、実態顕微鏡で観察していると、意外なものが見つかるかもしれない。

母岩1