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環水平アーク
2001.06.12

 巻雲が拡がる午後、「雲が光っている!!」という声を聴いて外に出てみると、鮮やかに輝く虹色の帯が見えた。
 環水平アークだ。
 午前中、同じような雲が拡がっていて、太陽の周りに22度ハロ(太陽から22度離れた空に、太陽を取り囲むように見える光の帯)が見えていた。
 しかし、環水平アークが見えた時にはハロは消えていた。
 環水平アークは、六角板状の氷晶に太陽光が入り込み屈折することで起きる現象である。
 これに対して22度ハロは、六角板状氷晶の柱面が発達し鉛筆状になった結晶に太陽光が当たるときに生じる。
 短時間のうちに、空に浮かぶ氷晶の形が変わったのであろうか。