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幻日
2000.08.14

 夕方、今まで見たこともないほど輝く幻日に出会った。
 幻日といえば淡く虹色に輝く姿が思い浮かぶが、まさに太陽のように輝いていた。
 幻日は、空に浮かぶ巻雲に太陽光が当たる時に見ることができる。
 太陽高度が高いと見えないが、夕方、太陽が低くなると輝き出す。
 これは、幻日をつくる水の六角板状結晶が水平に浮かんでいることと関係している。
 
水の六角板状結晶の柱面に光が当たると、プリズムのように太陽光を分光し、その光が私たちの目に飛び込む。
 もし、結晶が天頂にあったら、この結晶を通った光は私たちには見えないのだ。
 幻日の太陽側(右端)、一番輝いている部分は七色に分光して見える。(露出オーバーで見えないが)
 また、太陽と反対側に光の帯が続いて見える。
 光の帯は色づいていないが、これは七色が重なっているからである。