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長さ11mm程度の大きめのフェルグソン石である。このくらいの大きさになると、母岩を割るときに一部が破損してしまう場合が多く、意外にも良い標本にならないことが多い。この結晶は、運良く破損を免れたわけで、なかなか得難いものである。 よく見ると、長石側は自形結晶だが、鉄雲母側にも錐面が観察され、両錘になっている。残念なことに、雲母側は成長が阻害され、平らな結晶面になっていない。 柱面はスッと伸び、また、錐面はいぶし銀のごとくシブイ反射光を放っており、風格のある標本となっている。