水晶山の鉱物に戻る





Hingganite ヒンガン石 化学組成 (Y,Ce)BeSiO4(OH)

  イットリウム褐簾石(allanite-(Y))や鉄礬柘榴石を主とする母岩に透明で淡い緑色をした結晶を見つけた。小さな鉱物だが、整った結晶をしている。この結晶、分析の結果、ヒンガン石であることがわかった。ヒンガン石と言えば、セリウム・ヒンガン石(Hingganite-(Ce))が新鉱物として認定を受けたことで話題になった。
 水晶山はイットリウムを含む鉱物が多数確認されており、この母岩は、特にその傾向が強い。したがって、水晶山のヒンガン石はイットリウム・ヒンガン石であろう。
 大きめの結晶は淡い緑色〜淡い黄色で、透明感がある。さらに小さな結晶になると無色で、結晶の形で同定することになる。産出数は極めて少ない。
 

ヒンガン石その1