1999年秋に発見した名称不明鉱物が、2004年1月に「岩代石」として新鉱物の認定を受けた。
飯盛石、プロトマンガノ鉄直閃石に次いで、水晶山で発見された3番目の新鉱物になる。
鉱物名は、福島県の旧県名にちなんで「岩代石」と名付けられた。すでに、福島県東部の旧県名「磐城」の名は鉱物名「磐城鉱」があり、これで旧福島県名がそろったことになる。
この地で採集される希元素鉱物には珍しく、ノンメタミクトの結晶で、結晶構造等の解析の結果、これまでに知られていない新鉱物ということになった。
濃い褐色で、幅1.5cmほどあり、当鉱山の希元素鉱物としては大型の結晶である。
当鉱物の標本は2004年現在、一つしか発見されておらず、現在模式標本として国立科学博物館に寄贈されている。
現在では、岩代石の他のページに紹介しているように、複数の標本を得ている。