母岩その2に戻る
母岩を割り、実体顕微鏡で観察するも、なかなか面白い鉱物は見つからなかった。 最後の手段で方解石を酸で溶かし、方解石であった部分の空洞を観察していると、変質した鉄直閃石の表面に四角板状の岩代石が立っているのが見つかった。 1mm弱の小さな結晶であるものの、結晶面は新鮮さのある輝きを保ち、上質である。 今回、大きめの標本を割り砕いてみたものの、岩代石は写真のもの以外に1つ見つかっただけ、しかもその一つは粉々に砕けており標本にならないものであった。