写真2 地衣体の髄層は朱赤色で、虫に喰われた部分が赤く見える。
低地〜低山地帯(頻度:★★★  )
 岩上、樹皮上に着生する小型の葉状地衣類。
 深く切り込んだ細長い裂片が放射状に伸びる。
 地衣体の背面は暗灰青色〜暗灰緑色で、裂芽や粉芽は全く無い。K-
 また、腹面は暗黒色で、短く黒い偽根が密生腹面には皮層がある。
偽根は裂片からはみ出し、裂片を黒く縁取るかのようである。
 地衣体の髄層は朱赤色(K+紫紅色)で、虫に喰われた部分が赤く見える。
地衣体が小さく、野外では見逃しがちであるが、赤い色を目印に探すと見つけることができる。
 同定:ムカデゴケ特有の地衣体や髄層の朱赤色により、同定は簡単である。
 
 

写真1 全体像(2000.11.24 宮城県刈田郡七ケ宿町)

 Physcia endococcina (Korb) Nyl.
 Phaeophyscia endococcinodes
アカハラムカデゴケ  (coll.T.Kobayashi  det.T.Kobayashi)