写真3 腹面の海綿状組織(各海綿状組織の間にほとんど隙間が無い。)

写真2 地衣体背面
低山地帯(頻度:★★★★ )
 樹皮上に着生する葉状地衣。
 地衣体背面は灰白色〜灰緑色。
 皮層は背面のみにあり、腹面には見られない。裂芽は無い。
 髄層は密度を異にする二重の層を持ち、髄層C−、KC-。
 腹面には、特徴的な黒色の海綿状組織がある。楕円形の海綿状組織が数珠状に連なり、個々の海綿状組織は近く、隙間はほとんど無い。
 サボテンアンチゴケに似るが、海綿状組織の間が広く、接しない。
 同定:腹面の海綿状組織が最大の特徴。海綿状外形はかなり変化が大きいため、見かけ上だけで同定するのは難しく、呈色反応を手がかりに同定する。

 写真1 全体像 (2001.04.01 福島県石川郡古殿町大風川渓谷)

 Anzia Opuntiella Mull. Arg.
 アンチゴケ  (coll.T.Kobayashi  det.T.Kobayashi)