写真3 粉芽と枝の根本の割れ目
写真2 全体像 (2000.11.18 福島県田村郡常葉町)
低地〜低山地帯(頻度:★★★ )
樹皮上や岩上に着生する樹状地衣。
地衣体は、基物である木や岩から直立し、大きくなるに従い下方へと発達する。
枝の軸は管状でなく中実。
分岐(枝分かれ)する枝の根本には明瞭な割れ目が生じる。パピラ(地衣体から出る小さな粒状の突起)は無い。
髄層は白色で、菌糸は綿のようにもじゃもじゃしている。髄層K+赤色。
サルオガセの仲間は都市部ではほとんど見られないが、少し山間部に入ればこのサルオガセを見つけることができるかもしれない。
同定:基物から立ち上がるか、垂れ下がるサルオガセの特徴。枝の基部の割れ目とパピラが無いことなどが同定の手がかりとなる。
写真1 全体像 (2000.10.28 岩手県平泉中尊寺)
Usnea pangiana Stirt.
ホンドサルオガセ (coll.T.Kobayashi det.T.Kobayashi)