写真2 地衣体の腹面 
 臍状体(右側:一部花崗岩が付く)と板状体(左側:ひだ状に見える部分)
低山地帯(頻度:★★   )

 低山地帯の花崗岩のような石英質の岩石を基物として付く葉状地衣。背面は灰褐色で平滑、濡れると緑色が強くなる。粉霜は無い。
 腹面は暗黒色で、黒〜黒褐色の偽根を付ける。偽根は良く分岐。中央の臍状体(せいじょうたい)で基物付く。臍状体を中心として放射状に板状体が発達し、偽根は少ない。
 髄は白色、C+紅色。
 古くから食用に利用されてきた。
 同定:石英質の岩石から成り、モミなどが分布する比較的低山に見られること。地衣体背面に板状体があり、腹面も

写真1 全体像 2005.07.17 福島県川俣町)

 イワタケ Umbilicaria esculenta
 (coll.T.Kobayashi  det.T.Kobayashi)