写真3 腹面の海綿状組織(左)。海綿状組織の間に隙間がある。髄層C+紅色(右)
写真2 裂片の様子
低山地帯(頻度:★★★★ )
樹皮上に着生する葉状地衣。
地衣体背面は灰白色〜灰緑色。
皮層は背面のみにあり、腹面には見られない。裂芽は無く、アンチゴケよりも裂片の幅が狭い。皮層K+黄色。
髄層は単一の層で、髄層C+紅色、K−。
腹面には、特徴的な黒色の海綿状組織がある。楕円形の海綿状組織が数珠状に連なるが、個々の海綿状組織の間は広く、隙間がある。
同定:腹面の海綿状組織が特徴。C+紅色のアンチゴケは無く、他のアンチゴケと区別できる。
写真1 全体像 (2005.08.18 福島県福島市赤湯温泉)
Anzia japonica (Tuck.) Mull. Arg.
サボテンアンチゴケ (coll.T.Kobayashi det.T.Kobayashi)