写真3 
 ソラリア(左)
 P+橙赤色(右) 
写真2
 裂片は端ほど広がり、先端にソラリアを付ける。
   
低地〜低山地帯(頻度:★★★  )
 樹皮に着生する小型の葉状地衣類で、大きさは1cm〜3cm程度。地衣体はゴンゲンゴケに似て、よく分岐した細長い裂片が特徴的。裂片は端に近づく程広がり、裂片端にはソラリアを付ける。背面は灰白色。
地衣体中央部は裂片幅が小さく不明瞭になり、採集しようとすると、各裂片に分解しやすい。
 裂片端にはシリアを欠く。
 腹面には又状分岐した偽根が生えている。

 髄は白色、P+橙赤色。

 同定:細長い裂片が分岐するゴンゲンゴケ類特有の地衣体と、又状分岐する偽根が特徴。裂片端のソラリアと髄P+橙赤色が同定の手がかりとなる。

写真1 全体像(2005.08.27 福島県浪江町高瀬川渓谷)

 Parmelia pseudosinuosa Asah.
 →Hypotrachyna pseudosinuosa
 タカハシウメノキゴケ (coll.T.Kobayashi  det.T.Kobayashi)