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Uraninite  閃ウラン鉱  化学組成  2

 多少風化した雲母と、それに挟まれる長石の中に、やはり多少風化したフェルグソン石が入っていた。
 フェルグソン石であることは、その結晶の形と、割れ口の濃い赤色で間違いないだろう。
 しかし、良く見ると、風化で色が変わったのであろうか。
 全体として黒っぽいフェルグソン石の結晶面に、緑灰色を呈し、立方体の一部を表面に覗かせたような結晶が確認できる。
 明らかに、フェルグソン石とは異なる。
 多くの文献によれば、水晶山産のフェルグソン石には閃ウラン鉱が入っている。
 閃ウラン鉱は、等軸晶型で正六面体の形をとる。
 これらのことから、フェルグソン石上に見られる結晶は、閃ウラン鉱と見て間違いないであろう。