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 Yttorotitanite イットロチタン石(イットロクサビ石)
化学組成 CaTiSiO
 

 良い標本が手に入りにくい鉱物の一つである。チタン石自体はそれほど珍しくないのだが、割れやすいため、母岩を割る時点で、ほどんどがダメージを受けてしまうからである。くさび形と言われる結晶であるが、それとわかるような標本は入手できていない。
 このチタン石は小さいながらもほぼ結晶の外形を保っている。結晶の形が見えるように、もう少し手を加えたいところであるが、ちょっとした衝撃で、せっかくの結晶が崩れてしまうことになりかねない。ここが我慢のしどころである。