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 Pineapple Opal :パイナップル オパール
オーストラリア、ニューサウス・ウェールズ州北西部、ホワイトクリフ(White Cliffs)
化学組成 SiO
直径7cm

  金平糖型の玄能石がオパールによって置換されたもので、トゲトゲした表面の様子から「パイナップルオパール」と呼ばれている。
 オーストラリアの数あるオパール産地の中でもホワイトクリフにのみ産出し、産出が少ないことから貴重な標本である。
 オーストラリア大陸の中央部には、大鑽井盆地と呼ばれる広大な砂漠地帯が存在するが、中生代白亜紀には、その大部分が内海になっており、南側で海につながっていた。
 当時、現在よりも南極に近かった低温の内海の底部で、まずIkaite(イカ石)が形成され、その後、方解石の集合体である玄能石が形成され、さらに後に方解石がオパールに置換されたという複雑な形成過程を持つ。
 このたび、この玄能石の変わり種の一つが入手できたので紹介する。




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