Gennoishi Ikaite仮晶 CaCO3
北海道三笠市弥生幾春別川産のノジュール型玄能石。
三笠市は札幌市の東北東に位置し、かつては炭坑によって栄えた町である。幾春別川は、三笠市の市街地の南側を流れる川で、アンモナイトやエゾミカサリュウ等の化石が発見されている。玄能石が採れるのは、白亜紀のアンモナイトを産する層準のすぐ上に位置する新生代古第三紀の泥岩質層に含まれる。
この標本は、ノジュール型で、質の良い単結晶型の玄能石の両端がノジュールから突き出ている。
いわき市産のノジュール型玄能石は、大きく個性が強い印象だが、三笠市産のものは端正な形をしており、標本としてもすばらしい。