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方 孔 石

 宮城県牡鹿半島では「方孔石」と呼ばれる奇石が採れる。萩の浜付近の海岸では、ひし形の孔(「方孔」の名の由来)があいた礫が見つかり、古くから名が知れた存在であった。牡鹿半島には中生代ジュラ紀中期の頁真っ黒な頁岩が分布している。よく見ると孔があいており、これが方孔石の供給源であることがわかる。岩に単に孔があいているものや、ノジュールに孔があいているものもある。
 方孔石を探していると、丸い孔があいている石が見つかることがあるが、これは穿孔貝と呼ばれる貝の仲間の巣穴で、方孔石とは異なるそうである。
 この写真は、ノジュール型の方孔石で、いずれも大きさ3cmくらい、孔の大きさ1cm弱のもの。