写真2
シリアとソラリアがある。ソラリアの付いた裂片の腹面は白色になる。
ソラリア
:
菌糸を伴った藻類が粉末状に集まっており,一定の形や集団になったもの
シリア
:
黒くマツゲのような構造物
低地〜低山地帯(頻度:★★★★★)
樹皮上や岩上に着生する葉状地衣。
地衣体の背面は灰白色で、深裂して多数の裂片に分岐する。裂片の端にはシリアが発達し、名前の由来にもなっている。また、裂片の先端は細かく分岐し、先端部にはソラリアがある。裂芽は無い。
背面をよく見ると微細な網目状の白斑があり、白斑とは無関係に亀裂がある。
腹面は黒色であるが、ソラリアが付く裂片の先端部は白くなる。
髄は白色でK+黄色のち血赤色、P+深黄色。
大気汚染に敏感であることから、他のウメノキゴケ属地衣類と共に
大気汚染の指標
になる。
同定
:野外では、シリアとソラリアの存在で、同定は比較的簡単にできる。
マツゲゴケに似るオオマツゲゴケは先端部が腹面中央部と同様に黒色である点で区別できる。
写真1
全体像:背面は灰白色で、深裂して多数の裂片に分岐。
Parmelia clavulifera Ras.
→Rimelia clavulifera
マツゲゴケ
(coll.T.Kobayashi det.T.Kobayashi)