写真2 腹面は黒色で周辺部は褐色であるが、粉芽を生ずる裂片の端は白く変色。
低地〜低山地帯(頻度:★★★ )
樹皮上、まれに岩上に着生する葉状地衣類。
地衣体背面は灰白色でウメノキゴケと似るが、裂片が著しく波状にちぢれている点で区別できる。波状のちぢれは名前の由来になっている。
ウメノキゴケと異なり裂芽は無いが、背面中央付近の裂片の縁に沿って粉芽が生ずる。
腹面は黒色で周辺部は褐色であるが、粉芽を生ずる裂片の端は白く変色する。
皮層K+黄色。髄層K−、C+赤、P−。
大気汚染に敏感であることから、他のウメノキゴケ属地衣類と共に大気汚染の指標になる。
同定:裂片の波状構造と粉芽で、同定は簡単である。
写真1 全体像 (2000.11.11 福島県いわき市上遠野上遠野中学校)
Parmelia austrosinesis Zahlbr.
→Parmotrema austrosinesis
ナミガタウメノキゴケ (coll.T.Kobayashi det.T.Kobayashi)