写真4 裂芽の拡大:非常に細かな突起物が無数に付いている。
写真3 裂片の拡大:裂芽が粉のように見える。
写真2 腹面の周辺部は淡い褐色で光沢有り。
低地〜低山地帯(頻度:★★★★★)
葉のような形をした地衣類(葉状地衣類)の代表で、主に樹皮や岩上に着生している。
裂片は丸味があり、背面は灰白色、腹面中央部は黒く光沢はない、周辺部は淡い褐色で光沢がある。
裂片端にはシリアを欠く。
また、腹面には偽根(菌糸が集まったもので、地衣体を基物に固着する役目をもつ)が生えている。
背面中央付近には裂芽(裂芽:裂片上の微小な突起)が多量に付いているのが特徴的。
皮層K+黄色。髄層K−、C+赤、P−。
大気汚染に敏感であることから、他のウメノキゴケ属地衣類と共に大気汚染の指標になる。
同定:先端が丸まった裂片や背面中央部の裂芽で同定できる。
写真1 全体像(福島県いわき市入遠野中学校)
Parmelia tinctorum Nyl.
→Parmotrema tinctorum
ウメノキゴケ (coll.T.Kobayashi det.T.Kobayashi)